日本は同性愛後進国か??


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よく「日本は同性愛後進国だ」と言われます。
同性婚が認められていなかったり、パートナーシップ法がなかったりするためです。

しかし、私はそうは思いません。
日本は同性愛者に対しても比較的寛容な国だと思います。
(それ以前に同性愛者であるなしに関わらず暮らしやすい国です)



宗教的断罪という重圧

キリスト教徒やイスラム教徒は日本人が信じられないぐらい宗教に対して厳格です。

キリスト教やイスラム教では同性愛は禁忌です。

宗教的な禁忌というのは、もう有無を言わさずダメだということです。
病気だろうが、生まれつきだろうが、遺伝だろうが、とにかくダメなものはダメ。

守れない人は罪人。不道徳。

アメリカやヨーロッパには宗教的に保守的な地域がたくさんあります。
例え、法的に整備されていたとしても、このような絶対的な無言の重圧を受ける社会もあるのです。

 

ゲイに対する暴力

昔、『ホモ狩り』という事件が話題を呼びました。
公園系のハッテン場でゲイをリンチしたり、恐喝したりする事件です。

最近、ロシアでは反同性愛法が可決され、同性愛者に対する風当たりが強くなってきています。
そういう中で、同性愛者に対するリンチ、殺人事件が多く起こっています。

またアメリカ ニューヨークでは、2013年、同性愛者に対する犯罪事件が前年よりも70%も増加したと発表されました。(同性愛カップルが暴行されるなど)
フランスでもゲイをカミングアウトした人が暴行を受ける事件が起こっています。

 

反同性愛者

日本の政治家や著名人の中で、公に反同性愛を主張している人はあまり見かけません。
石原慎太郎氏ぐらいでしょうか?

欧米では一大勢力として、普通にいます。

アメリカでは多くの州で同性愛婚やパートナーシップが認められていますが、それも賛成多数で可決されているわけではありません。
むしろ、賛成、反対の勢力は拮抗しています。

例えばカリフォルニア州では、2008年に同性愛婚が認められました。
しかし、即座に住民投票が行われ、同性愛婚を禁止する法律が可決。
それに対して、ゲイカップルが訴訟を起こし、2013年にようやくこの法律が違憲であると最高裁が判決を下しました。

フランスではパートナーシップ法があります。
しかし、「同性愛者の婚姻は承認しない」と拒否権を行使している市町村長がたくさんいるそうです。
また、2013年には同性愛婚反対の過激なデモも起こっています。

 

日本はそれほど住みにくくない

日本ではゲイに対する宗教的な断罪もありません。
最近ではゲイに対する暴行事件も耳にしません。

欧米の場合、例え、法的に認められていたとしても、半分近くは「同性愛に反対!!」という地域もあります。
「私は同性愛者です!何が悪い!!」と強く主張できる人は暮らしやすいと思いますが、そうでない人からしたら、日本以上に暮らしにくい社会かもしれません。

以上のようなことから、日本は法的には整備されていないものの、同性愛者にとってはそれほど住みにくい国ではない、同性愛後進国ではないと考えています。


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