キリスト教徒の父親に同性愛者であることを受け入れてもらうには・・・


先日、読者の方からこんなメッセージをいただきました。

「こんにちは。

私の父はクリスチャンです。
仕事の関係で私が幼い頃にアメリカに渡り、それからはメールでやり取りをする関係が続いています。

その父に、先日、私がゲイであることをメールでカミングアウトしました。
すると、父から「もうお前とは縁を切る。話もしたくない」と言われました。

なにを言っても父は聞く耳をもってくれません。
どうしたらよいでしょうか?」



カミングアウトした勇気

この相談者の方はまだ10代です。

彼は10代という若さで自分のセクシャリティとしっかり向き合い、それを親御さんにカミングアウトした。
すばらしい内省力と勇気ですね。
まずはそれを讃えましょう。

カミングアウトすることで、さまざまなマイナスの影響が出ることもありますが、それ以上にプラスの心理効果の方が大きいこともわかってきています。
http://m-gay.com/3287

 

冷却期間が必要

こういう場合、相手(お父様)は冷静さを失っていますから、こういう時にいくら情報を伝えても受け入れてはくれないでしょう。
こういう時はいかに客観的で科学的で説得力のある話をしてもムダです。

お父様は「縁を切る」と言っていますが、そう簡単に親子の縁は切れません。
ましてや敬虔なクリスチャンで、アメリカにいながら相談者さんの身を案じ、連絡を取り続けてくれているようなお父様です。

こういう時には少し時間を置くのもひとつの方法です。
問題から逃げたり、先延ばしにしたりするわけではなく、冷静に話し合えるようにするための冷却期間をもうける、ということです。

「縁を切る」と言いながら、お父様も相談者さんのことで相当悩んでいるはずです。
その冷却期間の間にも悩み続けるでしょう。
その苦悩は本人以上かもしれません。

きっとお父様自身もその間に同性愛についていろいろ調べ、勉強するでしょう。

冷却期間を置くだけで、問題が自然に解決してしまう場合もあります。

 

信用できる人に間に入ってもらう

さて、一定の冷却期間を置いてもまだ問題が解決しない場合、信頼できる人に間に入ってもらうのが良いでしょう。

母親、兄弟、共通の知人、先生、ドクターなど。
お父上は相談者さんに対しては感情的になっているかもしれませんが、第三者の話であれば、ある程度冷静に聞かざるを得ません。

 

伝えるべきこと

そして、まず同性愛は病気ではないこと。
先天的な者で、治療できないことを理解してもらいましょう。

ゲイは治せるか?

女の子っぽい男の子を治療しようとした結果

 

しかし、宗教と科学は基本的に相反することです。
科学的な事実よりも、聖書に書いてあることを信じたいと考える人もいます。(ある意味それが宗教です)

ですが、宗教も時代とともに少しずつ変わっています。
http://www.cnn.co.jp/world/35067044.html

現在のローマ法王は
「神を求める同性愛者を裁くことはできない」
「多様性は大事」
と発言するなど、同性愛に対して非常に寛容な姿勢を示しています。

また、プロテスタントの宗派では同性愛をカミングアウトしている牧師さんもいます。

宗教の世界も変わってきている。
科学的な面での説得が難しければ、宗教的な面での説得を試みましょう。


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