飲んで、騒いで、バンバン遊ぶゲイはイケてるのか?


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最近、『飲んで、騒いで、バンバン遊ぶ』というゲイのコミュニケーション方法に疑問を抱いています。
要は二丁目の社交術です。

『飲んで、騒いで、バンバン遊ぶ』というの嫌気がさしているゲイもたくさんいるはずです。
時代的にもスモールライフ、シンプルライフという方向にシフトしています。



夜の街で目立っている人

ゲイの世界では
ゲイシーンで活躍している人 = 夜の街で目立っている人
・・・という風潮があります。

二丁目や堂山などのゲイバー街で、いかにいろんなところに顔出して、いかにハチャメチャなことをして、いかに目立てるか?
顔が良いか、体ができあがっている人は別ですが、そうじゃないのに、酒飲めない、ホゲて騒げない、お金使えないような人はイケてない。

そういう風潮があると思うのです。

いま、『シャイニーゲイ』というのが流行っていますよね。(2015年注目のゲイ用語『シャイニーゲイ』とはなにか??
一般のゲイたちの憧れの的である彼らはホムパやBBQなどにも領土を広げはじめていますが、その主戦場はあくまでも、クラブ、ゲイバーなどです。

 

消費をあおるゲイメディア

若者向けの某ゲイ雑誌や、ゲイポータルサイトなどがこの風潮に拍車をかけています。
『ゲイ向けの情報誌』『ゲイのための情報サイト』と言いながら、その中身は『二丁目情報サイト』だったり、『ゲイバー、クラブイベント応援サイト』だったりします。

夜の街で注目を集めているイケメンが表紙を飾り、クラブ系イベントでイケメンたちが飲んで、騒いで盛り上がっている様子を報じる。
関係者がそれを買って盛り上がり、口コミでさらに広がる。
周りの人もはそういうのが一番イケてるんだと刷り込まれる。
要はあおられているわけです。

そもそもそういう記事を書いているライターや編集者も夜の街で活動している人たちです。

 

消費的ライフスタイル

『飲んで、騒いで、お金使って遊ぶ』というのは非常に消費的なライフスタイルです。

華やかですが、持続可能性がない。
お金も、時間も、健康も有限だからです。

高度経済成長期やバブル期のように賃金や物価が上がり続ける世の中ならそういうライフスタイルもまだ可能だったのかもしれません。
ですが、いまの社会で浪費生活を続ければ、経済的、精神的、肉体的にいつか必ず無理が生じます。

そういう消費的ライフタイルを見直そうということで、近年は『エコ』とか、『断捨離』とかが注目を集めるようになったわけですが、残念ながらゲイの世界はうまくシフトチェンジができなかったようです。

 

シフトチェンジ

そういう時代にあって、多くのゲイバー、ゲイビジネスが経営難におちいっていると言われています。
二丁目の仲通りなんかは1年も行かないともうお店がガラッと変わっています。

夜の街に入り浸った人たちは別ですが、多くの若者たちはそんなガンガン酒も飲みたくないし、ホゲてワーワー騒ぎたくもないし、お金浪費しまくりたくもないのです。
そういうことを美徳とは思っていないのです。
わざわざゲイバーに行って、「は?飲まないの?」「しゃべらないの?」「ボトル開けないの?」と白い目で見られたくもないのです。

今後はそういう消費的ライフスタイルをあおるようなビジネスはより一層立ちゆかなくなることでしょう。
多くの人たちはもっとスモールで、シンプルで、無理のないライフスタイルを求めているのです。

そういう意味で、最近、刊行されたゲイ雑誌『IS magazine』は時代の要求にマッチしているものと言えます。

 

素朴な、『普通のゲイ』の日常にフォーカスしたゲイ雑誌です。
その切り口が注目を集め、創刊号は完売だそうです。

ゲイの世界では今後、こういうシフトチェンジが必要です。


2016年8月より、当ブログの運営・執筆はLGBTサークル『CBM』に移管されました。

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