『既婚ゲイ』なんて許せないと思っていたけど・・・


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ゲイでありながら女性と結婚している人のことを『既婚ゲイ』と言います。
昔は「既婚ゲイってなに!?許せん!」と思っていましたが、いまは少し考えが変わってきました。



ゲイが結婚するという選択

ゲイでありながら、女性と結婚し、家庭を築いている人がいます。

ゲイではない人からしたら「??」という感じかもしれませんが、確かにいるのです。
結婚して子どももいるけれども、掲示板やアプリなどでセックスの相手(男)を探したり、ゲイバーや発展場に足繁く通ったりしているゲイの方が。

そういう方はゲイであることを明確に自覚しつつ、一方で女性と結婚し、家庭を築いているのです。
子どもがいる方もいます。

そういう人はバイセクシャルであるという可能性もあります。
しかし、本当にバイセクシャルならば女性も好きなのですから、自分から結婚という選択をしておきながら、進んで男に浮気するような真似をする必要はないはずです。
そもそも女では満足できない、男を欲して仕方ないというのならそれはほぼゲイです。

 

周りの人たちをだますということ

そもそもゲイでありながら、結婚する人ってなんなの??
その神経が信じられん。

・・・昔は私もそう考えていました。

だってそうでしょう?

相手の女性や、親、子どもをだまして、あざむいて、結婚しているんですから。
大学生同士で付き合っただの、別れただの、だまされただの、そういう話とは次元が違います。

相手は人生をかけてその人と一緒になるのです。
また、子どもは親を選べません。
ゲイの男が女をだまして偽装結婚して、それで自分が生まれたなんて夢にも思っていないわけです。

表面上だけとりつくろってなんとなく愛し合っているように見せることは可能かも知れませんが、特に子どもはそういう微妙な空気感を敏感に感じ取ってしまいます。

自分一人の人生ならどうなろうが勝手ですが、女性や子ども人生も巻き込んでしまうのです。
もしも自分が偽装結婚された側だったら、絶対に相手のことを許せません。

・・・というような考えから、「既婚ゲイ・・・許せん!!!!」と思っていたわけです。

 

結論:それはそれで仕方ない

しかし、いまはそうは思っていません。

もちろん、良いことだとは思いませんし、相手の女性や子どものことを考えるといたたまれない気持ちになります。
でも、仕方ない。まぁそういう人もいるよね。

・・・ぐらいに思うようになりました。

理由は、「ゲイでありながら結婚する」という選択をするということは、それ相応の事情があったんだろうな、と思うようになったからです。

「ゲイでありながら結婚する」ということは相手女性や子どもだけでなく、自分自身をあざむいているということです。
それはとてもツライ選択でしょう。
自分がもし女性と結婚することを余儀なくされたら、すごくイヤですから。

でも、そういう選択をする、せざるを得なかった人がいる。
その理由は『親からの圧力』『周囲の目』『老後の不安』『社会的な信頼』など、さまざまでしょう。

その人たちは『親の安心』『老後の安心』『社会的な信用』などを得たかもしれませんが、その代わりに相当多くの物を失っているはずです。(自尊心、プライド、自分らしさ、友だち、自分の時間、アイデンティティなど)

多くの物を失ってまで、どうしても結婚せざるを得なかった。
ある意味、被害者としての側面もあるのかなと。

もちろん、だからといって女性をだましていいというわけではありません。
しかし、ゲイに限らず、お見合い結婚や政略結婚、妥協などで、そんなに好きではない相手と結婚してうまくいっている例はたくさんあります。

以上のような考えから、既婚ゲイという生き方について賛成はしませんが、まぁ仕方ないことなのかな、というぐらいに考えるようになりました。


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