日本国憲法と同性婚の問題について


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渋谷区の同性パートナー証明書の件に絡んで、また憲法と同性婚についての議論が活発になってきました。
憲法については私もいろいろ思うところがあるので、思いつくままに書いてみます。



両性の合意

なぜ日本国憲法の下で『同性婚』が認められていないかと言えば、日本の婚姻制度が以下の条文に基づいて成り立っているからです。

第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

この『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立』という部分がネックです。
これを文面通りにとらえると、男と女でないと結婚してはいけないというようにもとらえられるからです。

 

解釈改憲

この『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立』というのは、戦前のように『家』の都合で勝手に結婚させるようなことはしてはいけないという意味です。
決して、同性婚を否定するためのものではありません。

同性婚について『解釈改憲』しても良いのではないか?という意見があるのはこのためです。

文面通りにとらえるのではなく、文脈から憲法をとらえるようにして、憲法の解釈を変える。
そうすれば、改憲という複雑な手続きを踏まなくても、同性婚を実現することが可能である、という違憲です。

 

【そもそも論1】 同性愛者に古い結婚制度を適応する必要はない

しかし、私はここで「いやいや、そもそもね・・・」と思ってしまうわけです。
そもそも70年も前につくられた婚姻制度なんて古くさい制度に、わざわざ自分から縛られに行く必要なんてあるの?と。

結婚したら「相手の籍に入る」なんていう、明らかに戦前の家制度をもとにした制度ですよ。(ゲイが日本の家族制度・結婚制度について考える【前編】
その証拠に、夫婦別姓ひとつとってもいまだに実現できない。

私は、せっかく同性婚的なものが実現するなら、そんな旧態依然とした形で実現するのではなく、『同性パートナーシップ』のような現代社会にあった形で実現してほしいと考えています。

 

【そもそも論2】 日本国憲法の正統性

もうひとつ。

いや、そもそもね、日本国憲法はそもそも日本が占領されている時代に押しつけられたもので、自分たちでつくった憲法ではありません。
もう生まれた経緯からしておかしい。
それをまるで経典のようにありがたく祀り立てる必要はありません。

ワーワー議論してないで、さっさとつくりなおすべきものです。
もしも国民の多くが憲法第9条を支持するなら、それも改めてつくれば良い。

『解釈改憲』もないにもないんです、そもそも。

 

・・・と、まぁ、いろいろ言い出したらキリがないのですが、いきなり革新的に社会を変えることはできないので、ちょっとずつでも変わっていってくれたら良いな、と思うわけです。


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