「男らしさ」を強要する『ジェンダー・ハラスメント』とは?


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「男だったらしっかりしろ」
「女々しい!」
「ナヨナヨするな!」

そんな心ない言葉を浴びせかけられ、ショックを受けた・・・。

ゲイの皆さんの中にはそんな経験がある方も多いのではないでしょうか?
実はこれ、『ジェンダー・ハラスメント』と呼ばれ、最近話題になっていることなんです。



 

なぜいま『ジェンダー・ハラスメント』が話題なのか?

『ジェンダー・ハラスメント』が話題になっているそもそもの発端は、10月25日に開かれた『性的少数者のLGBTといじめを考えるシンポジウム』。テーマは「男らしさ・女らしさの圧力を考える」だったそうです。

さらにそれについて、朝日新聞が書いた『男らしさ女らしさって… ありのままの自分でいたいのに 』という、ちょっと狙いすぎだろってタイトルの記事がYahoo!でとりあげられ、それをきっかけにLGBT業界(?)で一躍話題となりました。

 

ジェンダー・ハラスメントとはなにか?

さて、その『ジェンダー・ハラスメント』とはなにか?

端的に言うと、、『ジェンダー』(社会的につくられた性)にもとづく嫌がらせのことです。
つまり、「男とはこうあるべき。だから、お前もこうあるべき」ということを強要されたり、そういうプレッシャーをかけられたりすること。

例えば、冒頭に紹介した

「男だったらしっかりしろ」
「ナヨナヨするな」

などの他に

「男だったらこれくらい我慢しろ」
「男のくせに・・・」
「男がいちいち細かいことを言うな」
「男だったら汗水流して働け」

などなど・・・いろいろなパターンがあります。
私も親や先輩、上司からよく言われました。

言った本人が勝手に「男はこうだから・・・」と思ってそのように行動するなら何も問題はないのですが、それを他人に強要したらそれはハラスメントになり得るのです。
(もちろん、「女のくせに・・・」というのもそうです)

「男らしく」「女らしく」を理由としたいじめや嫌がらせ「ジェンダー・ハラスメント」って知ってますか?

 

男性に対するジェンダー・ハラスメントは深刻

男に対する『ジェンダー・ハラスメント』は特に深刻です。

女性の場合、「女だったらもっとおとなしくしていろ」と言われたら、『女性差別』『セクハラ』などと声を大にして問題提起することもできます。

しかし、男性の場合、「男のくせにナヨナヨするな」と言われても、
「いやいや、そもそも私とあなたの男性観は違います。それはセクハラじゃないですか?」とは言いにくい。
男性のそういう声を受け入れる環境も仕組みもない。

それこそ、「あいつは男のくせに細かいことを・・・」と言われて終わりです。

さらに職場においては、「男だから」という理由だけで、女性よりも過酷な仕事を課せられている男性もたくさんいます。
これはもう男性差別としか言いようがありません。

また、女性がボーイッシュな格好をしたり、言動をしたりしても、「カッコイイ」「ボーイッシュ」と言われますが、
男性の場合は容赦なく「きもい」「オカマ」「オネエ」「もっと男らしくしろ」などという言葉を浴びせかけられます。
女性も小学生ぐらいまでは「もっと女らしくしろ」とか「男オンナ」などと言われるかもしれませんが、男性の場合は幼少期だろうが中年だろうが容赦なく言われます。

「乙女系男子」などと肯定的に言ってもらえるのは羽生結弦くんみたいな子だけです。

昔は女性差別が大きな社会問題でしたが、現代社会においては逆。
ジェンダー的に抑圧されている男性は、女性よりもずっと多いことでしょう。


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