男は黒、女は赤・・・これダメなの?


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via photopin cc

ランドセルについて「男子が黒、女子は赤なのはおかしい!」といちいち怒る人がいます。
その他にもトイレのアイコン、戦隊物のヒーローの配色など、同じような例はたくさんあります。

今日は色とジェンダーの問題について考えてみたいと思います。



色彩効果

例えば、暖色系(赤、オレンジ)が多く使われている部屋に入ると、脈拍や体温が上昇するという実験結果があります。
また、街灯の色を青に変えたら、犯罪が減ったという事例があります。

赤からは情熱的な印象を受けます。
黒は落ち着いた印象です。

このように色には見ている人に心理的な影響を与える『色彩効果』というものがあります。

なぜそうなるのかというメカニズムはまだ完全には解明されていません。
実験や統計データから帰納法的に導き出された経験知です。

ですから、これらが歴史的・文化的につくられた傾向なのか、人間がそもそももっている傾向なのかはわかりません。
しかし、確かに存在するのです。

 

ジェンダー論と色彩

さてでは、「男は黒、女は赤」というような色分けについて。

ランドセルの色分けは戦後からはじまったことのようですね。
その他の性別による色分けも、明治以降につくられたもののようです。

つまり、「男は黒、女は赤」というような色分けは、社会的・文化的につくられた性区分=ジェンダーによる色分け、ということです。

恐らく、江戸時代の人も赤い部屋に入れば脈拍があがるでしょうが、赤い色を見て「女の色」とは認識しないでしょう。

 

好きな色を選べばいい

では、「男は黒、女は赤」というよう色分けはいけないことなのか?

私は別にそうは思いません。
現代社会において、「男は黒、女は赤」と認識する人が多いという現状の中で、その色分けを使う方が便利ならその色分けを使えばいいと思います。

それを「差別だ!」「ジェンダーフリーに反する」などと、ことさらに攻撃するべきではありません。そんなことをしても差別はなくなりません。

理屈を振りかざしても、人は動きません。
社会は変わりません。

それよりも、周りに男だからって黒いランドセルはイヤだという子どもがいたら違う色にすればいい。
赤い服を着たい男の子がいれば着させてあげればいい。
最終的には個人の好みで色が決められる。
そういう社会であればいいと思います。


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